【児発・放デイ】障害児支援部会(第2回)について

令和5年9月13日(水)障害児支援部会が開催されました。
資料はこちらです。
https://www.cfa.go.jp/councils/shingikai/shougaiji_shien/a70d671e/

今回の議題は、
・今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等(中間整理)(案)について
・最近の障害児支援行政の動向について
です。

前回の記事はこちらです。

【児発・放デイ】障害児支援部会(第1回)について

今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等(中間整理)(案)について

「こども施策に関する重要事項」の「 ライフステージに縦断的な重要事項」
において、
障害児支援・医療的ケア児への支援
(地域における支援体制の強化、インクルージョンの推進、特別支援教育 等)
が示されました。
障害児通所支援は明記されていないものの、
児童発達支援センターの役割も今後の論点になってくることが予想されます。

医療的ケア児だけでなく、聴覚障害児も明記されたこともポイントです。

1 ライフステージに縦断的な重要事項
(5)障害児支援・医療的ケア児への支援
障害者の権利に関する条約の理念を踏まえ、
障害のあるこども・若者、発達に課題のある
こども・若者の地域社会への参加・包容(インクルージョン)を推進し、
それぞれのこども・若者の置かれた環境やライフステージに応じて
一般の子育て支援との連続の中で、その発達や自立、社会参加を支援する

特別児童扶養手当等の経済的支援を行うとともに、
個々の特性や状況に応じた質の高い支援の提供を進める。
障害の有無にかかわらず、安心して暮らすことができる地域づくりを進めるため、
地域における障害児の支援体制の強化や保育所等におけるインクルージョンを推進する。
医療的ケア児、聴覚障害児など、
専門的支援が必要なこどもや若者とその家族への対応のための地域における
連携体制を強化する。
こどもや若者本人のみならず、保護者やきょうだいの支援を進める。
障害や発達の課題を早期に発見・把握し、
適切な支援・サービスにつなげていくとともに、
乳幼児期・学童期・思春期の支援から一般就労や障害者施策への
円滑な接続・移行に向けた準備を、
保健、医療、福祉、保育、教育、労働など関係者の連携の下で早い段階から行っていく。
特別支援教育については、
障害のあるこどもと障害のないこどもが可能な限りともに過ごすための
条件整備と一人一人の教育的ニーズに応じた学びの場の整備を両輪として、
インクルーシブ教育システムの実現に向けた取組を一層進める。
障害のあるこども・若者の生涯にわたる学習機会の充実を図る。

また、「インクルージョン」や「インクルーシブ教育」に関しては、
「慎重な定義をお願いしたい」と、
現状の普通教育への移行や、集団教育に関して間接的に疑問が呈された形になりました。

最近の障害児支援行政の動向について

障害児支援に関しては、
「概算要求」として、現段階での予算の割り振り案が発表されました。
「置き去り防止」と「ICT支援」が新規追加なので、
今後はICT導入支援の補助金が出るかもしれません。

令和6年度 こども家庭庁予算 概算要求の概要(障害児支援関係)

(1)良質な障害児支援の確保【一部事項要求】
・障害児が地域や住み慣れた場所で暮らせるようにするために必要な障害児支援に係る経費
(児童福祉法に基づく入所や通所に係る給付等)を確保する。
なお、障害福祉サービス等報酬改定については、予算編成過程において検討する。

(2)地域における障害児支援体制の強化【一部事項要求】
・令和4年6月に成立した改正児童福祉法が令和6年4月に施行されることに伴い、
児童発達支援センターの機能を強化し、
地域の障害児通所支援事業所の全体の質の底上げに向けた取組、
地域のインクルージョンの推進のための取組、
地域の障害児の発達支援の入口としての相談機能等の支援を適切に行うことができるための支援を行う。
また、児童発達支援センターの機能強化や地域の支援体制の整備について、
「こども未来戦略方針」を踏まえ、予算編成過程において検討する。

(3)医療的ケア児等への支援の充実【一部事項要求】
・医療的ケア児等への支援の充実を図るため、
令和3年9月に施行された「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」
に基づく「医療的ケア児支援センター」の設置や協議の場の設置、
医療的ケア児等コーディネーターの配置を推進するとともに、
関係機関等の連携促進、関係情報の集約・発信、支援者の養成、日中の居場所作り、活動の支援等を総合的に実施する。
また、地域における医療的ケア児支援の連携体制の強化について、
「こども未来戦略方針」を踏まえ、予算編成過程において検討する。

(4)地方自治体における聴覚障害児支援の中核機能の強化【一部事項要求】
・保健・医療・福祉・教育の連携強化のための協議会の設置や保護者に対する相談支援、
人工内耳・補聴器・手話の情報等の適切な情報提供、聴覚障害児の通う学校等への巡回支援、
障害福祉サービス事業所等への研修などを行う聴覚障害児支援のための中核機能の整備を図る。
また、地域における聴覚障害児支援の連携体制の強化について、
「こども未来戦略方針」を踏まえ、予算編成過程において検討する。

(5)障害児通所支援事業所等の送迎用バスの置き去り防止対策の推進 【推進枠】
・障害児通所支援事業所等の送迎用バスへの安全装置やこどもの見守りタグ(GPS)の導入支援
などを推進する。

(6) 障害児支援分野におけるICT等導入支援 【新規】【推進枠】
・ 障害児支援分野における業務効率化及び職員の業務負担軽減を推進しながら、
安全・安心な障害福祉サービスを提供できるよう、
障害児支援事業所等におけるICTの導入を支援する。
※デジタル庁一括計上予算を含む

今回はろう者など当事者団体の意見と立場が明確に示される会でした。
こども家庭庁の「こどもまんなか」のスローガンも含め、
どのような児童が対象とされ、対象となっていない児童がいないかが、
今後探られる段階にあります。

以上、【児発・放デイ】障害児支援部会(第2回)についてまとめました。

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