【2024年報酬改定】個別支援計画の5領域と書き方を予測しました【具体例あり】

2024年の報酬改定で、よく問い合わせを頂くのが、
「個別支援計画はどうなりますか?」
という質問です。

ポイント
・5領域は、「健康・生活」「運動・感覚」「認
知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」です。
・事業所のプログラム、支援をこれら5つと結ぶ付けて個別支援計画に明記する必要があります
・詳細なガイドラインが、今後発表される予定です

個別支援計画について

個別支援計画の作成の流れと書き方は、
以下の記事をご覧ください。

【記入例つき】個別支援計画書とは?~作成の流れと書き方~

10月の検討会の資料では、以下のように示されました。

事業所のアセスメントや支援が総合的な支援を基本とした内容となるよう、
5領域とのつながりを明確化できる個別支援計画のフォーマットを
ガイドラインにおいて示すことなどを検討する必要がある。

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001157665.pdf
障害福祉サービス等報酬改定検討チーム
第39回(R5.10.18) 資料1
児童発達支援・放課後等デイサービスに係る報酬・基準
について≪論点等≫

この5領域は、
学習塾型や習い事型の児発・放デイを、制度から排除したいという
行政の意向が読み取れます。

特に、児童発達支援管理責任者の方は、
「健康・生活」
ねらい
(a)健康状態の維持・改善
(b)生活のリズムや生活習慣の形成
(c)基本的生活スキルの獲得
「運動・感覚」
ねらい
(a)姿勢と運動・動作の向上
(b)姿勢と運動・動作の補助的手段の活用
(c)保有する感覚の総合的な活用
「認知・行動」
ねらい
(a)認知の発達と行動の習得
(b)空間・時間、数等の概念形成の習得
(c)対象や外部環境の適切な認知と適切な行動の習得
「言語・コミュニケーション」
ねらい
(a)言語の形成と活用
(b)言語の受容及び表出
(c)コミュニケーションの基礎的能力の向上
(d)コミュニケーション手段の選択と活用
「人間関係・社会性」
ねらい
(a)他者との関わり(人間関係)の形成
(b)自己の理解と行動の調整
(c)仲間づくりと集団への参加
を、実際に事業所で行われている支援内容・プログラムと、
どのように結び付けて、個別支援計画を作成するか、
不安に思われている方は多いと思います。
以下で、詳しく解説します。

児童発達支援ガイドラインに則って、解説します。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000171670.pdf

(ア)健康・生活

(a)健康状態の把握
健康な心と体を育て自ら健康で安全な生活を作り出すこと
を支援する。また、健康状態の常なるチェックと必要な対応
を行う。その際、意思表示が困難である子どもの障害の特性
及び発達の過程・特性等に配慮し、小さなサインから心身の
異変に気づけるよう、きめ細かな観察を行う。
(b)健康の増進
睡眠、食事、排泄等の基本的な生活のリズムを身に付けら
れるよう支援する。また、健康な生活の基本となる食を営む
力の育成に努めるとともに、楽しく食事ができるよう、口腔
内機能・感覚等に配慮しながら、咀嚼・嚥下、姿勢保持、自
助具等に関する支援を行う。さらに、病気の予防や安全への
配慮を行う。
(c)リハビリテーションの実施
日常生活や社会生活を営めるよう、それぞれの子どもに適
した身体的、精神的、社会的訓練を行う。
(d)基本的生活スキルの獲得
身の回りを清潔にし、食事、衣類の着脱、排泄等の生活に
必要な基本的技能を獲得できるよう支援する。
(e)構造化等により生活環境を整える
生活の中で、さまざまな遊びを通して学習できるよう環境
を整える。
また、障害の特性に配慮し、時間や空間を本人に分かりや
すく構造化する。

具体例
「来所時、毎回体温測定や口頭での質問により、健康状態を確認する」
「作業療法士の作成したプログラムに基づき、SSTプログラムを中心としたリハビリテーションを行う」

(イ)運動・感覚

(a)姿勢と運動・動作の基本的技能の向上
日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や上肢・下肢
の運動・動作の改善及び習得、関節の拘縮や変形の予防、筋
力の維持・強化を図る。
(b)姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用
姿勢の保持や各種の運動・動作が困難な場合、姿勢保持装
置など、様々な補助用具等の補助的手段を活用してこれらが
できるよう支援する。
(c)身体の移動能力の向上
自力での身体移動や歩行、歩行器や車いすによる移動など、
日常生活に必要な移動能力の向上のための支援を行う。
(d)保有する感覚の活用
保有する視覚、聴覚、触覚等の感覚を十分に活用できるよ
う、遊び等を通して支援する。
(e)感覚の補助及び代行手段の活用
保有する感覚器官を用いて状況を把握しやすくするよう眼
鏡や補聴器等の各種の補助機器を活用できるよう支援する。
(f)感覚の特性(感覚の過敏や鈍麻)への対応
感覚や認知の特性(感覚の過敏や鈍麻)を踏まえ、感覚の
偏りに対する環境調整等の支援を行う。

具体例
「ラジオ体操で、日常生活に必要な動作の基本となる姿勢保持や上肢・下肢の運動・動作の改善及び習得を行う」
「サーキットトレーニングなどの運動療育により、関節の拘縮や変形の予防、筋力の維持・強化を図る。」

(ウ)認知・行動

(a)感覚や認知の活用
視覚、聴覚、触覚等の感覚を十分活用して、必要な情報を
収集して認知機能の発達を促す支援を行う。
(b)知覚から行動への認知過程の発達
環境から情報を取得し、そこから必要なメッセージを選択
し、行動につなげるという一連の認知過程の発達を支援する。
(c)認知や行動の手掛かりとなる概念の形成
物の機能や属性、形、色、音が変化する様子、空間・時間
等の概念の形成を図ることによって、それを認知や行動の手
掛かりとして活用できるよう支援する。
(d)数量、大小、色等の習得
数量、形の大きさ、重さ、色の違い等の習得のための支援
を行う。
(e)認知の偏りへの対応
認知の特性を踏まえ、自分に入ってくる情報を適切に処理
できるよう支援し、認知の偏り等の個々の特性に配慮する。
また、こだわりや偏食等に対する支援を行う。
(f)行動障害への予防及び対応
感覚や認知の偏り、コミュニケーションの困難性から生ず
る行動障害の予防、及び適切行動への対応の支援を行う。

具体例
「プログラムの前に、児童に対して、日付を質問し、数の概念の習得を図る」

(エ)言語・コミュニケーション

(a)言語の形成と活用
具体的な事物や体験と言葉の意味を結びつける等により、
体系的な言語の習得、自発的な発声を促す支援を行う。
(b)受容言語と表出言語の支援
話し言葉や各種の文字・記号等を用いて、相手の意図を理
解したり、自分の考えを伝えたりするなど、言語を受容し表
出する支援を行う。
(c)人との相互作用によるコミュニケーション能力の獲得
個々に配慮された場面における人との相互作用を通して、
共同注意の獲得等を含めたコミュニケーション能力の向上の
ための支援を行う。
(d)指差し、身振り、サイン等の活用
指差し、身振り、サイン等を用いて、環境の理解と意思の
伝達ができるよう支援する。
(e)読み書き能力の向上のための支援
発達障害の子どもなど、障害の特性に応じた読み書き能力
の向上のための支援を行う。
(f)コミュニケーション機器の活用
各種の文字・記号、絵カード、機器等のコミュニケーショ
ン手段を適切に選択、活用し、環境の理解と意思の伝達が円
滑にできるよう支援する。
(g)手話、点字、音声、文字等のコミュニケーション手段の活用
手話、点字、音声、文字、触覚、平易な表現等による多様
なコミュニケーション手段を活用し、環境の理解と意思の伝
達ができるよう支援する。

具体例
「プログラム中、5分以上はマンツーマンで支援を行い、指導員からの声掛けに対し、自分の考えを伝えたりするなど、言語を受容し表出する支援を行う。 」
「PECSを活用し、環境の理解と意思の伝達が円滑にできるよう支援する。 」

(オ)人間関係・社会性

(a)アタッチメント(愛着行動)の形成
人との関係を意識し、身近な人と親密な関係を築き、その
信頼関係を基盤として、周囲の人と安定した関係を形成する
ための支援を行う。
(b)模倣行動の支援
遊び等を通じて人の動きを模倣することにより、社会性や
対人関係の芽生えを支援する。
(c)感覚運動遊びから象徴遊びへの支援
感覚機能を使った遊びや運動機能を働かせる遊びから、見
立て遊びやつもり遊び、ごっこ遊び等の象徴遊びを通して、
徐々に社会性の発達を支援する。
(d)一人遊びから協同遊びへの支援
周囲に子どもがいても無関心である一人遊びの状態から並
行遊びを行い、大人が介入して行う連合的な遊び、役割分担
したりルールを守って遊ぶ協同遊びを通して、徐々に社会性
の発達を支援する。
(e)自己の理解とコントロールのための支援
大人を介在して自分のできること、できないことなど、自
分の行動の特徴を理解するとともに、気持ちや情動の調整が
できるように支援する。
(f)集団への参加への支援
集団に参加するための手順やルールを理解し、遊びや集団
活動に参加できるよう支援する。

具体例
「休み時間など、指導員が介入しながら、集団参加を支援する」

まとめ

恐らく、請求ソフト等で個別支援計画を管理している事業所さんについては、
請求ソフトがこの様式に対応すると思いますので、
あまり心配はいらないかと考えています。

ソフト等を使っていない場合は、
引き続き、記事を更新しますので、
お役立てください。
以上、【2024年報酬改定】個別支援計画の5領域と書き方を予測しました【具体例あり】について解説しました。

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