第11回「障害児通所支援に関する検討会(オンライン開催)」について

第11回「障害児通所支援に関する検討会(オンライン開催)」2023年3月13日
障害児通所支援に関する検討会が開催されました。
今回はこれまでの総括としての資料が公開されました。

前回の第10回の記事はこちらです。

第10回「障害児通所支援に関する検討会(オンライン開催)」について

障害児通所支援の基本的な考え方

・こどもの権利を社会全体で守る
・こどもと家族のウェルビーイングの向上
・インクルージョンの推進
の3つが、基本的な考え方として示されました。

児童発達支援センターを中心とした地域の障害児通所支援の体制整備について

① 幅広い高度な専門性に基づく発達支援・家族支援機能
② 地域の障害児通所支援事業所に対するスーパーバイス・コンサルテーション機能
③ 地域のインクルージョン推進の中核機能
④ 地域の発達支援に関する入口としての相談機能
4つの中核機能全てを十分に備えるセンターを、中核拠点型としての整備を推進していく方向で検討。

児童発達支援・放課後デイサービスについて

各ガイドラインに定めるそれぞれの役割に加え、5領域(※)等、全ての視点を含めた総合的な支援が提供されることを基本とすべき。

総合的な支援を行い、その上でこどもの状態に合わせた
 特定の領域への専門的な支援(理学療法等)を重点的に行う支援が考えられる。
 その際には、アセスメントを踏まえ、必要性を丁寧に判断し、
 障害児支援利用計画等に位置づける等、計画的に実施されることが必要。
ピアノや絵画のみを提供する支援は、公費により負担する支援として相応しくないと考えられ、
 これらの支援の提供にあたっては、
 ガイドラインに示される支援の視点等とのつながりを明確化した支援内容
 とした上で提供することが必要。
・利用の仕方等により、支援時間に差異があることから、
 支援に対する人員の配置の状況や支援内容等にも留意しつつ、
 支援時間の長短を考慮したよりきめ細かい評価を行うことが必要。
・保護者の就労等による預かりニーズについては、家族全体を支援する観点から、
 こどもと家族のアセスメントを踏まえて、
 児童発達支援や放課後等デイサービスにおいても対応することが重要。
・ 放課後等デイサービスについては、学校や家庭とは異なる場であり、
 安心・安全でその子らしく過ごせる場としての機能も重視すべき。
 また、学校に通学できない(不登校の)障害児について、
 関係機関と連携して支援していくことが必要。

インクルージョンの推進について

・障害児支援による保育所等の一般施策への後方支援の取組を強化し、
 保育所等訪問支援等を活用しながら、
 保育所等の障害児への支援力向上を図っていく等、
 子育て支援と障害児支援が双方向から緊密に連携が行われる
 地域の体制づくりを進めていくことが重要。
・保育所等訪問支援がより効果的に活用されるよう、
 人員配置や報酬上の評価、運用について必要な見直しを行う方向で検討すべき。

障害児通所支援の給付決定等について

・給付決定において、適切に発達支援の必要性や支給量を判断するとともに、
 その後の支援に活用していく上でも、こどもの発達状況等
 も把握できる調査指標に見直すことが必要。
セルフプラン率が高い現状も踏まえ、
 障害児相談支援による支援が行われるよう取組を進めることが必要。

障害児通所支援の質の向上について

・市町村は(自立支援)協議会子ども部会を設置し、
 児童発達支援センターも参画して、
 地域の課題を把握・分析しながら、地域の支援の質の向上に取り組むことが重要。
・自己評価・保護者評価について、集約・分析し、
 その結果を公表する等、効果的な活用方策等について検討を進めることが必要。
・人材育成について、専門性を身につけるため、基礎、中堅、専門
 といった段階的な研修体系の構築等を進めることが必要。

以上、第11回「障害児通所支援に関する検討会(オンライン開催)」についてまとめました。

 

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