社会福祉士資格と、児童発達支援・放課後等デイサービスについて~加算やメリット~
社会福祉士は、国家資格であり、「福祉のエキスパート」です。
児発・放デイで働く人は少ないですが、
現場でも即戦力になるため、ニーズは高いです。
社会福祉士を採用することで算定出来る加算と、メリット・デメリット等も解説します。
社会福祉士と児発・放デイのポイント
・児童指導員として配置可能です
・専門職として加配加算を算定出来ます
・児発・放デイにおいて知識と経験を活かせます
社会福祉士とは
全国社会福祉協議会の説明は以下です。
社会福祉士は、
「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく国家資格です。
社会福祉士は、同法第2条第1項において『社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整、その他の援助を行うことを業とする者をいう。』と位置づけられています。社会福祉士は、福祉の相談援助に関する高度な専門知識・技術を有し、福祉や医療の相談援助の場において重要な役割を担っています。
https://www.shakyo.or.jp/guide/shikaku/setsumei/01.html
社会福祉士になるには、
・福祉系大学・短大等卒業者(指定科目履修+必要に応じて相談援助実務)
・社会福祉士指定養成施設卒業者(入学要件あり)
のどちらかの要件を満たし、年に1回実施される試験に合格しなければなりません。
合格後は、社会福祉士会に登録し、晴れて社会福祉士として勤務することが可能です。
一般的に、社会福祉士は、給与が高めに設定されますが、
知識・経験に対しての給与設定であると同時に、年間で1万5千円の年会費がかかるためです。
児童発達支援・放課後等デイサービスが社会福祉士を採用するメリット
・加配加算を算定出来る
・現場での実務だけでなく、知識を活かした支援が出来る
社会福祉士は、実務経験だけでなく、
児童、高齢者、障がい者、その他の社会問題などに関する知識があります。
児発・放デイでは、
「成人になった時のことを教えて欲しい」
という保護者の方からの質問も多いのですが、
児発・放デイで働くスタッフが成人の障害福祉の知識を持っているとは限りません。
社会福祉士の横断的な知識は、将来への不安を解消することが出来ます。
社会福祉士が算定出来る加算
加配加算については、以下の2つが該当します。
児童指導員等加配加算
専門的支援加算
他のスタッフの数と資格によっては、
福祉専門職員配置加算
も算定出来る可能性があります。
社会福祉士が児発・放デイで働くメリットとデメリット
メリット
・児童福祉と障害福祉の知識を活かした支援が出来る
→児発・放デイの現場のスタッフは、児童か障害のどちらかの経験と知識を持っていますが、
両方の知識を持つスタッフは多くありません。そのため、現場でも頼られる存在になります。
また、「保護者との相談支援」としての役割を果たせている児発・放デイは少ないため、
相談の専門家として保護者からも信頼される立場になります。
デメリット
・給与がやや低い
→児発・放デイでは、報酬改定で単位が減少しつつあり、
児童指導員の場合は、月に21万円~25万円がボリュームゾーンです。
児発管の場合は、28万円~でピンキリの印象です。
・必ずしも専門性を活かせるとは限らない
→社会福祉士を採用している児発・放デイは少ないため、
有資格者が居ても活かしきれず、他の児童指導員と同じ仕事をこなすだけ
になってしまう可能性もあります。
面接や求人の連絡の際、
・どのような役割を期待しているか
・他の有資格者はどのように専門性を活かしているか
などの質問をすると、業務を具体的にイメージ出来るかもしれません。
保育士資格についての記事はこちらです。
以上、社会福祉士資格と、児童発達支援・放課後等デイサービスについて~加算やメリット~について、解説しました。
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